天気というのは分からないものだ。
晴れていたと思ったら、突然雨が降り出したり。
特に最近では、地球の温暖化、異常気象でもっと予想がつきにくくなっている。
そんな気まぐれな顔を持つ天気のことを理解するのに、
お茶の間でも有名な現在使用中の「気象衛星ひまわり5号」が、
すでに耐用年数を過ぎているのを、知っているだろうか?
そうそう、「最近どうも天気予報はずれるな〜」と思っていたのは、
自然を相手にしていたり、異常気象などの理由と、もう一つはそこにあったのです。
ひまわり5号は1995年6月に、ひまわり4号の後継機として運用開始されて以来、
今までずっとがんばってきたのです。
そんなひまわり5号も本来ならば、2000年3月には運用を引き継ごうかと思ったのですが、
1999年11月15日、MTSAT(運輸多目的衛星)を搭載した、
純国産ロケットH2ロケット8号機が打ち上げに失敗したため、
5号を延命させ、4号も待機衛星としていまなお仕事をしているわけです。
延命操作を続けている5号は、燃料があとわずかです。
その為、観測対象を狭くしたり、画像を一日2回しか受信しなかったりしています。
その他にも、静止衛星といえでも、太陽や月の引力によって微妙に位置がずれてきます。
まだまだ元気な頃は、しっかり修正してあげていたのですが、
南北の位置修正は特に燃料を消費するらしく、
今はもう位置修正をやめちゃいました。
そんな感じで5号には2003年夏まではがんばってもらうことになっております。
2003年って来年ですよ!あと一年も、5号を延命させなければならないと思うと、
日本の技術にちょっと涙です。(悲しくて)
そもそも、MTSATを搭載していたH2ロケットってのは、純国産だったんですよ。
衛星ビジネスも競争が激しいことで知られています。
H2ロケットはかなりのコストを必要としました。
それなのに、失敗が続いたもので、もう後には引けない状態になり、
コスト削減のため、輸入部品を活用したH2Aロケットが誕生するわけですよ。
そもそも、日本の技術がしっかりしていれば、
日本の誇りでもあった純国産ロケットH2ロケットを廃止しなくても良かったし、
予備衛星とかで他国のお世話になることもなかったのに。
もっとも、技術だけの問題ではないのかも知れませんが、
コストを必要とするなら、安価な製品にはない高付加価値の製品を、
日本の技術で生み出してほしいものです。
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